人は年を重ねるにつれ、心身にさまざまな変化が訪れます。
そんな中で、高齢者が気をつけたい病気の一つに、老人性うつがあります。
老人性うつは、加齢で生じる体力・身体の衰えなどが起因となる心理的要因、もしくは自身の退職や子どもの独立といった環境の変化によって引き起こされるうつ病のことです。
実際、年を取って身体が思うように動かなくなれば、やりたいことが制限されたり、昔のように自由に出かけたり遊んだりすることも難しくなります。
こうした状況が重なり、自発的に動かなくなってしまえば、結果的にうつ状態に繋がってしまうのです。
老人性うつは、初期の段階では、何となく気分が沈む、やる気が出ない、疲れやすい、眠れない、食欲不振といった症状が現れるとされます。
そのまま放置すると、症状が進行し、日常生活に支障をきたす可能性が出てきます。
事例として、外出を避けるようになったり、家族や友人との交流を避けるようになったりします。
ひどい場合には、自殺念慮を抱くような場合もあるため、しっかり注意を払う必要があります。
老人性うつのような兆候が現れたら、まず早急に専門医の診察を受けるようにしましょう。
医師の診断に基づき、適切な治療を受けることで、症状の改善が期待できます。
また、生活習慣の見直しも大切です。
規則正しい生活を送り、適度な運動をして、バランスの取れた食事を心がけましょう。
さらに、家族や友人と積極的に交流を図ったり、趣味やボランティア活動などを通して社会との繋がりを持つことも有効です。
年齢を重ねても心身ともに健康な生活を送るためには、積極的に周りの人とつながりを持ち、人生を楽しもうとすることが大切です。